ビル改修コラム

マンション・ビルの大規模修繕工事で欠かせないシーリング工事を徹底解説!

マンション・ビルの大規模修繕工事で欠かせないシーリング工事を徹底解説!
マンション・ビルのシーリング工事とは?

マンション・ビルの大規模修繕工事で行われるシーリング工事について解説していきます。
大規模修繕工事のシーリング工事とは、外壁の「シーリングの打ち替え」であり、既存のシーリング材を取り除いて、新しいシーリング材を充填することをいいます。
シーリング工事は、建物内部への雨水侵入を防ぎ、防水性・気密性を保つ役割を果たす、マンション・ビルの防水性能を維持する上で欠かすことのできない工事です。
シーリング材の種類
シーリング材の種類
シーリング材は硬化するとゴム状に固まり、丈夫で柔軟な性質を併せ持つ、防水性・気密性に優れた素材です。
さまざまな種類・特性がありますが、大規模修繕工事で用いられる代表的なものをいくつかご紹介いたします。

【ポリウレタン系シーリング材】
塗装との相性に優れ、耐久性が高く、伸縮性があるため、塗装工事の下地処理や外壁の目地の充填に使用されます。
【シリコン系シーリング材】
耐候性や耐水性、耐熱性に優れており、特に窓枠やサッシ周りに適していますが、塗装ができないため外壁には使用されません。
【変成シリコン系シーリング材】
紫外線や雨に強いため使い勝手が良く、大規模修繕工事で多く用いられています。硬化後に上から塗装ができるノンブリードタイプもあります。

上記ではシーリング材の種類や特徴についてご紹介しましたが、さらに大きく分類すると1成分形2成分形に分けられます。
1成分形はそのまま充填できるので一般の方にも比較的扱いやすく、ホームセンターでも購入することができます。
一方、2成分形は耐久性や耐候性が高いのが特徴ですが、シーリング材と硬化剤が別々のため扱いが難しく、専門的な技術や知識が必要になります。サンウォールでは、すべて2成分形を使用しています。
シーリングの耐久性・補修時期について
シーリングの耐久性・補修時期について
シーリング材は、年数の経過と共に劣化症状が見られるようになります。
日照状況による紫外線や温度変化、風雨などの外部環境にもよりますが、施工後5年~10年程度で劣化が見られるようになるため、10年を目安に定期的なメンテナンスをする必要があります。
割れ、剥離、肉やせ、未硬化などの劣化が生じると防水機能が失われている状態のため、早急に工事をする必要があります。
外壁のシーリング工事には足場が必要となるため、大規模修繕工事において外壁塗装工事などと併せてメンテナンスを実施します。
シーリング工事の施工法について
シーリング工事の施工法について
シーリング工事には、『増し打ち』と『打ち替え』という2種類の方法があります。

『増し打ち』は旧シーリング材を残したまま新しいシーリング材を充填する方法で、主に古いシーリングの劣化部分をカバーする場合や、一時的な応急処置として用いられます。
旧シーリング材を撤去する必要がないため、費用を抑えることができますが、『打ち換え』に比べると長持ちしないため、サンウォールではおすすめしておりません。
雨漏りを防ぐなどの緊急性を要する場合や、次の大規模修繕工事までの繋ぎとして一時的に補修するケースなどで採用されるのが一般的です。

『打ち替え』は、古いシーリングを除去し、新しいシーリング材を充填する方法で、シーリングが全て新しくなるため、耐久性・防水性・柔軟性をしっかりと確保することができます。
大規模修繕工事では、『打ち替え』を採用し、シーリング工事を行います。
シーリング工事のメーカーと施工業者について
シーリング工事のメーカーと施工業者について
マンション・ビルの大規模修繕工事では、「防水」は重要な項目の一つであり、シーリング工事は欠かせない工事です。
サンウォールでは、シーリング工事のメーカーと施工業者連名での保証書をウェブサイトで公開しています。